修羅の獄界 転生篇

第五章 別れと未来 /赦し

稲生での合戦に大勝したことで織田家中での勢力バランスは大きく私たちに傾いた。


日和見を決めていたもの、後発的に信行支持に加わった者たちは節操なく「信長支持派」になった。


「これが人だ……面白いだろう?瑠璃」


私の中の信長が笑って言う。


城の中にいる者が寝静まった夜、私は信長と会話していた。


「今日はなんだ?』


「ちょっと聞きたいことがあって」


ゆらゆらと燃える青白い炎。

それが私と生き写しの、信長の姿になる。


「昼間に聞いた あれ か」


「うん……わかった?」


信長は不機嫌にうなずいた。



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