修羅の獄界 転生篇

第五章 別れと未来 /姉妹無情

信行は十数名の共侍を連れて清州城にきた。


その様子を私は櫓の格子越しに眺めていた。


「あの人数で私を殺しにきたか」


「今となってはどうとも……」


信盛が答えると、私は後ろに控えている河尻秀隆と池田恒興に声をかける。


「見舞いにくる際に信行と家来を切離せ」


「はっ」


「跡取りのことで余人を交えずに話したいと言えば、家来どもは大人しく待っているしかない」


「承知しました」


そこで私が、信行を自分の寝所に連れてくるよう言おうとしたとき、秀隆が口を開いた。



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