修羅の獄界 転生篇

第一章 死と誕生 /反撃!!勝つ条件は整った……!!

引金を引いただけで相手を倒した私に「人を殺した実感」は無かった。


あるのは力なきもの達を殺戮した卑劣で残虐な野武士をやっつけてやるという熱い思い。


まるで今までの私が感じたことのない感覚が支配していた。


私はなんだか、おかしくなっている。



「若様、信長様!ありがとうございます!」


女の子が涙を浮かべながら礼を言う。


「後ろに乗りなよ。これで終わりじゃない。さっきの仲間が来る」


私を見上げる女の子に手を貸して馬の背に引き上げた。


奴等の人数を考えると鉄砲二丁はないと厳しい。


手間がかかるこの道具を効率よく使うには、女の子が必要だ。


「まずは隠れるよ」


さっき野武士が現れた方向に目をやると大勢の足音と馬の蹄の音が聞こえてきた。




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