修羅の獄界 転生篇

第一章 死と誕生 /不知火

「ハアハア……」


「まさかこんなことになるなんて……」


森の中を荒い息遣いで二人の野武士が彷徨っていた。


彼女たちはさっき信長たちに見逃してもらった二人である。



「お頭も死んだ。俺たち二人でこれからどうしよう?」


「どうするも野武士稼業を続けるしかない……この辺の大きな集団に入れてもらうしかないだろう」


あれほど反省したかと思ったのもつかの間、この二人は野武士を止める気などさらさらない。


「とにかく休もう。喉もからからだ」


「ああ。隠れ家まではあと少しだしな」



二人は木の幹に腰を下ろすと、ぜえぜえと喘いだ。


どこからともなく鳥の声がする。


普段は聞きなれてるとはいえ、仲間は死に二人だけとなると真っ暗な森の中で聞こえる野鳥の声は気持ち悪い。



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