修羅の獄界 転生篇

第二章 異なる世界 /私がこの世界にこれた理由……それは!?

「若様。御加減はいかがでしょう?」


朝食の時間、私の前に座っている守役の佐久間信森は背筋を伸ばして聞いてきた。


「うん。まあまあかな」


みそ汁を飲んでから答える。


「本日は御父上であられる土田御前が若様にお会いになる為にこの那古屋の城に来られます」


「私を嫌ってる父上様とやらがなんでわざわざ会いに来るのさ?」


私は親というものに向こうの世界でもろくな印象を持っていなかった。



「それは……若様が落馬されて頭を打たれたことをご心配されてのことかと」


「私に跡目を継がせたくない父上様が心配なんてする訳ないじゃん」


ケラケラ笑いながら手を振った。


私は記憶を失ったということにして「織田信長」としてのことを馬廻衆に徹底的にヒアリングした。



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