敢えて言葉にするならば[完]

それでも切れないものがある




・・・どうして、こんなことに。

何から始まって、何が理由で今の状況になったんだ。



バタリ、と後ろでドアが閉まる。


戻りたい。
戻りたくない。

離してほしい。
握っていてほしい。


全く、矛盾ばかりだ。



「やっぱ、どうかしただろ」

「な、何が」

「変な顔してる」

変ってなんだ。

私はそんなに顔に出やすいのか。

でも、汚れた感情が表に出るよりは変な方がましかもしれない。



訊きたい。
聞きたくない。


もし、もし、小玉恵里とのこと、そしてクリスマスの夜に起こったことを訊けば西杉は怒るだろうか。


怖いんだ。

あんたとの関係が変わってしまうのも、あんたに嫌われてしまうのも。



ずっと変だったっつの。

あんたが私の中で大きくなればなる程、私は変わってしまってる。



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