NeFeR ~寵愛されし妃【完】

月の砂漠





「トレール、どこまで行くの?」


「内緒。」


魅惑的な口調と共に、月明かりに照らされたトレールの彫刻のような横顔が浮き上がる。



ーーー綺麗…



エリカは漠然とそう思いながら、どこまでも続く砂漠の大地に思いを馳せた。




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あの後、パーティー会場を出て手を引かれるままについて行くと、高級車が何台も並ぶ巨大ガレージにたどり着いた。そしてトレールはその内の一台のドアにそっと手をかけた。


「どうぞ、お姫様。」



そして優雅な動きで高級車の扉を開ける。



「………………。」



エリカはそのスマート過ぎる仕草にボーッと彼を見つめたまま停止してしまった。

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