炎天下の僕

ギラン
青春・友情 9ページ(連載中) 7843字 更新日 2014/07/15 読者 149人 公開 0 0

「人生とかもう半ば詰んでるわ」

そんな言葉を口にして近くにあるスナック菓子を
おもむろに手にとって口に運ぶ

僕の名前は多田良明
本来なら高校二年生の17歳

わけあって部屋に篭っている

ここは僕が昨年から入っているアパート

年中カーテンによって日光を遮られている
陸の孤島といったところだろう

この部屋にならなんでもできる

ゲームや漫画など
娯楽においては飽きることのない場所だ

ただひとつ、困ったことといえば
食べるものがないということ

お菓子などはあるものの
主食となるものはあるはずなく
ましてやまともなご飯などあるわけがない

冷蔵庫はあるにあるものの
自炊をする気力もなく宝の持ち腐れになって久しい

ならどうするか

仕方なくコンビニに行くしかない

僕は毎日一回のコンビニと
週3回のスーパーへのバイト

これがとても嫌だった

「あーあ、なにもしなくても金入ってこないかなー」

そんな言葉が虚しく部屋に響く

誰も反応する人もいない

それもそのはず、このアパートには僕しか住んでいない

同い年の人らにとってみたら
とても羨ましい光景かもしれないが
そんな感情は入居半年で消えた

炊事はしないとしても
洗濯や掃除が何かと負担になる

「ひとまず、コンビニでもいくか・・・」

パソコンの前から重い腰を上げて
玄関へと向かう

適当なパーカーを着て財布とスマホを持ち
玄関の扉を開ける


「あっつ・・・溶けるわ・・・」

蝉の鳴き声が耳に刺さってくる

天気予報によれば今日は真夏日らしい
熱中症で今日だけで6人病院送りになっている

そんな灼熱のコンクリートジャングルを
そそくさと歩きコンビニへ向かう

ドンッ

「あっ、すいません・・・」

同い年くらいの男の人にぶつかった
だか、相手は何も言わず去っていった

(・・・なんだ?)

まあ、そんな人もいるかなと思い
僕はクーラーの効いたコンビニに吸い込まれた

この話はそんな真夏のある日から始まる
ちょっとした出来事の物語である...
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