無気力女とワンコ総長



悠がお母さんにお礼を言うタイミングで
私は既に目の前に出されたケーキを頬張っていた。

美味しい!!そういえば今日は朝から
激甘ジュースも飲んでない!!
糖分補給!!

あ〜幸せ〜。

パクパクと口の中へケーキを入れていくと
あっという間にケーキがなくなった。

もう一個食べたかったなぁなんて思いながら
手を合わせようとしたら目の前にケーキが現れた。


「俺の分も食べる?」

「え…いいよ、ここのケーキ本当に美味しいから食べてみて」

「んー…」


私がそう言うとフォークを手に取って
悠がケーキを一口
口の中に入れる。


「うん、あ、本当だ美味い。でも…俺甘いの得意じゃないから、あとは莉子ちゃんに食べて欲しいな?」

「…いいの?」

「うん、捨てたらもったいないでしょ?」

「…うん、じゃぁ、もらうね?」

「ん、どうぞ」


悠のケーキを受け取ってケーキを食べる。
うん。美味しい。幸せ。


「やだ〜優しい彼氏ねぇ〜莉子ちゃん!」

「うん、まぁね」


……ん?あれ?
私、悠が彼氏だってお母さんに言ったっけ?

テーブルを挟んだ向かいに座っている
お母さんに目を向けると満面の笑みを向けていた。

なんか気まずくて目をそらし
悠の方へ向けると
悠の顔が真っ赤になっていた。

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