無気力女とワンコ総長




え、何なの?何でいるのこの人。
何で朝から校門の前にいるの?不良は昼頃に登校ってのが相場が決まってんじゃないの?


「昨日莉子ちゃん何年何組か教えてくんなかったから待ち伏せしちゃった〜」


いや、待ち伏せしちゃった〜…じゃないから。
もうすでに帰りたい。

昨日あった出来事を全て夢にすることで学校に行きたくない自分を丸め込んで来たというのに。
いや、夢にするのがそもそも間違いだったのか。

なんてことを考えているうちに、いつの間にか一之瀬先輩が私の隣にいた。


「ねえ、何考えてんの?」

「…何も考えてませんけど」

「ふ〜ん?付き合ってくれる気になった?」

「全く」

「えー、何で?」

「無理なもんは無理です。諦めてください」

「諦めろって言われたらますます諦めたくなくなるんだよね〜」


意味わかんないし。何それ。変態なの?
はぁと軽くため息を吐いて一之瀬先輩を無視して校門へ足を向けた。




0
  • しおりをはさむ
  • 535
  • 7996
/ 325ページ
このページを編集する