無気力女とワンコ総長



「手まで繋いじゃってまぁ〜」

「なんだよ、たっちゃん僻むなよ」

「僻んでねぇわ!!!」

「はいはい」


悠に手を引かれて保健室のドアへと向かう。
その手前で足を止め高橋先生に顔を向けた。


「あの、高橋先生」

「んー?」

「ありがとうございました」

「お〜。なんかあったらしょうがねぇからまた聞いてやるよ」

「はい。じゃぁ、失礼します」

頭を軽く下げて保健室のドアを閉めて
前を向くと悠がむくれていた。

え?なんで?

「どうしたの?」

「たっちゃんにあんま頼んないで」

「まぁ…悠と何もなかったら頼らないと思うけど」

「ぐっ…そっか……何もないようにしなきゃな…」

「え?何て?」

「何もない!!ほら、教室に鞄取りに行って帰りにケーキ食べに行こ」

歩き出した悠の手をギュッと握る。

「ケーキ食べるの私だけじゃん」

「いいの。俺は莉子ちゃんの幸せな顔でお腹いっぱいになるから」

「何それ変態っぽい」

「酷い!!!」


いつもの悠に顔が緩む。
あぁ、ほんっとめんどくさいけど
私、悠のこと好きだ。

もう悠のこと傷つけないように
私も気をつけよう。


to be continued…

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