無気力女とワンコ総長



土曜日。晴。
只今の時刻13:37

金曜日に水族館に行こうと決めて
仲良く水族館への道のりを悠と歩いている。


「悠」

「ん〜?」


うわー…上機嫌。めっちゃ笑顔で振り向かれた。

どうしよう。

“お兄ちゃんとお父さんに悠のことバレたんだけど”
って言ったら急降下しないかな…。


「なーに?どうしたの?」

「……いや…えっと」


あーもう、なんで私がこんなに悩まなきゃなんないの。
お母さんめ…。

まさかお父さんに悠のことバラすなんて
どうかしてる。

彼氏がいるってお母さんから聞いたお父さんが
私に泣きついてきて
それだけではおさまらずお兄ちゃんにまで電話かけて…
しまいには“家に連れてこい”…だもんなぁ。

そんな状態で連れて行けるわけないし。

今日は水族館行くって決めてたし
楽しみにしてる悠に水を差すようで
とてもじゃないけど言えない。


また日を改めて言おう。



「はる…」

「お前かぁぁぁぁぁあ!!!!」

「「え?」」



突然の叫び声に驚いて2人して声のした方へと視線を向けたら…
お兄ちゃんが物凄い血相でこっちへ歩いてきていた。


嘘でしょ…なんでここに!?

やばい、とりあえず逃げなきゃ。
悠の手を掴もうと動いた。


「あれ?翔太さん?」


–––––え?

何でお兄ちゃんの名前知ってんの?


0
  • しおりをはさむ
  • 534
  • 7981
/ 325ページ
このページを編集する