君が想うより、ずっと ⑴【 編集中です】



「大変だったな」
「別に…大したことじゃない」

十分大したことだろうが…と言おうとしたが声が出なかった。
風が吹いて前髪で見えなかったガキの顔が見えたからだ。
色素の薄い大きい瞳、鼻筋が通っていて形のいい唇。陶器のように白い肌。非の打ち所がない程、全てのパーツが俺の好み。
思わず生唾を吞み込む。
これは確かに疑われても仕方ねぇわ。
風が止み前髪が顔を隠してようやく我に返った。

「…どうかしたか」
「べ、別にどうもしてねぇ。それより早く行くぞ」
「どこに行くんだ」
「お前が3ヶ月住む家だよ」

デパートにこのまま連れて行くのは無しだな。
13時間のフライト、寝ていたと言ってもかなり疲弊しているだろう。家で休ませた方がいい。
俺が歩き出すとガキが後をついてくる。
これから3ヶ月間やっていけんのか幸先不安しかねぇけど…なんとかなるだろうか。

そんなことを考えていると、何度目か分からないため息が出た。


To be continued…

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