君が想うより、ずっと ⑴【 完 】


本質的に、人が零の周りに寄ってくる。
そういう素質を持ってる。

伊月や朋希がいい例だ。
あいつらは俺の妹だからといって、面白がって見にくることはあっても、気に入らなければ何もしない。

もちろん俺だってそうだ。
だからよく分かる。

零に男を紹介されるとか…今は考えるだけで苛々するが…。
零を大事に想うなら認めてやらねぇとなぁ。

まぁ、今は絶対無理だけど。

なんか考えてること兄貴ってよりも父親みたいだな…と、鼻で笑う。

キッチンから見える、リビングのソファーに座る零と伊月。
伊月の話を真剣に聞いてる零に顔が緩んだ。

とりあえず今は、零の笑顔が絶えないように。
もう二度と寂しそうな顔や哀しい涙を流させない為に、俺がそばで守りたい。

零の横顔を見ながら、そう思わずにはいられなかった。


to be continued…

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