君が想うより、ずっと ⑴【 編集中です】


傑が寝室から出ていくと横になった。
本を読む気が乗らない。ただ、ボーッとしていたい。身体も思うように動いてくれない。この無気力感は何だろうか。

少し身体が熱い気がする…風邪引いたのか…?
はぁ…、とため息が出る。

シン…とした部屋に一人でいると、暗い、怖い、寒い、痛い。誰か助けてと何度も思ったことを嫌でも思い出す。

「…っ、…」

思わずベッドから起き上がろうとしたとき。
トントントン…と、ドアの向こうから音が聞こえてきて、力が抜けた。

傑がキッチンで料理をするときにいつも聞こえる音だ。
姿を見ていなくても傑が家の中にいると感じられる。それに酷く安心した。

「……ふぁ、…」

あぁ、眠い。どうしてだろう、ちゃんと寝ているのに…寝ても寝ても寝足りない。

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