君が想うより、ずっと ⑴【 編集中です】


「でもね、零ちゃん。傑を自分のモノにするのはすっごく大変だから覚悟した方がいいわよ?」
「覚悟?」
「そう。あの男は私が知る限り一度も人を好きになったことがないの」

え、傑が?と目を丸くする。
一度も人を好きになったことがない?

「傑は七条家の跡取り。金持ちだから好きなものはなんでも手に入るし、あの顔でしょ?女なんて引く手数多。運動も勉強もできる。小さい頃からなんでも1人でできてしまったからか…なんに対しても興味を持たないの」
「…興味を持たない…」
「気に入った人間は自分の懐に入れて大事にするけど、その他はどうでもいいって感じでね。……でも、大事にされるってのも辛いんだよね」

言葉の端々で真知子さんの表情が変わることに気がついた。
たぶん、…いや、確実に。

「真知子さんは、傑のことが好きなのか?」

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