君が想うより、ずっと ⑴【 編集中です】



思わずおい…と声が漏れた。
周りは気がついていて、本人は気がついてないなんて。
しかも病気かと思って七里さんの病院まで言って…ってそうか…遅かれ早かれっておういうことかよ…。
もう誰にも会いたくねぇ。
はぁ〜…と大きなため息を吐く。

『早く今回のこと片付けて零ちゃん迎えにいってあげなさいよ?』

少し間を開けて返事を返した。電話を切ると天を仰ぐ。
真知子の言葉に、すぐに返事をできなかった。

俺と零は血は繋がってなくても、戸籍上は兄妹だ。
結婚はできない。法律上、一度籍を入れたら籍を抜いても結婚はできない筈だ。
仮に零も俺のことを好きになってくれたとしても、世間では認められない。祝福もされない。
もしかしたら会社に損害を与えてしまう可能性だってある。
俺はこれでも社長だ。多くの社員の生活が掛かっている。
それで零と一緒になって幸せになれるんだったら、社長を辞めてから駆け落ちでもなんでもしてやる。

だが…。


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