君が想うより、ずっと ⑴【 編集中です】



「七条様と沙織の関係は割り切った関係だった。それを越えようとしたのは沙織です。七条様にはその気がなかっただけの話。ですが、沙織はこれまで生きてきて成功しか手にしていませんでした。……それがまずかったんでしょうね」
「……え?」
「沙織の執着と依存は全て七条様に向けられました。何かに取り憑かれたように、頭の中は七条様を手に入れることでいっぱいです」

琢磨さんの言葉に悪寒が走った。
傑への執着も依存も私の中にもあるからなんだと思う。

「零様を連れ去って七条様を呼び寄せることは間違っていると…わかってはいるんです。こんなこと信じてもらえないでしょうけど」

何か諦めたように笑う琢磨さんを見て、胸が締め付けられる。
だって…きっと。琢磨さんは沙織さんのことを…。

プルルルルルル…!と携帯の音が部屋に鳴り響く。
音が大きくてビクッと身体を揺らした。

私のはバイブにしているから…これは…?

琢磨さんがズボンのポケットから携帯を取り出し、画面を見て微笑んだ。

「……言ったでしょう?七条様は必ずかけてくると」

私に見せるように画面を向けた。
そこには着信:七条様と名前が表示されていた。

to be continued…

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