君が想うより、ずっと ⑴【 編集中です】



「何を」
「これから先、零ちゃんが誰かのモノになっていく姿を見守るってことだよ」

朋希の言葉にジクリと胸が痛んだ。
あぁ、くそ。朋希はいっつも触れられたくないことをついてきやがる。

「零ちゃんは他の誰かの為に綺麗になっていくし、他の誰かしか触れなくなる。……これはお前の友達としての助言だ。零ちゃんを諦める気なら…今のうちに離れろ」

わかってんだよ…そんなこと。
頭では理解してる。離れるなら今のうちに離れた方がいい。それが俺と零の為になる。

……だけど、どうしても俺は零の手を離すことができない。
辛くなってもいい。傷ついてもいいから、零を見守りたいと思ってしまうんだ。

「……はぁ…、急いで決めなくていいとは思うけどな」
「そうね。何より今は…バイオリニストの沙織のことが先決ね」

いろいろ問題だらけだが…。
とりあえず伊月の口調が戻ってる。落ち着いてくれて何よりだな。

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