君が想うより、ずっと ⑴【 完 】




俺が零を特別大事にしてることなんて、俺のことを知っていればわかる。
零を護衛につけている奴なら特にな。

ニャー、と大福が俺の足元に近づいて擦り寄ってくる。大福を抱き上げた。

「今からお前の大好きな零、迎えに行ってくるからな」
「ニャー」

大福の良い返事をきいて下に降ろした。
大福も早く零に逢いたいのだろう。本当にこいつは俺とよく似てる。

「傑。迎えに行くのはいいが、冷静になれよ?頭に血ぃ登って暴れたりしたら下手すればこっちが不利になる可能性だってあるんだからな」
「朋希、俺の性格知ってるだろ?」
「ふふっ、そうね。あんた、負け戦はしない主義だものね」
「そういうことだ」

俺の返答に朋希がククッと喉を鳴らす。
久しぶりに見た朋希の笑った顔に伊月と顔を合わせて、笑った。

上着のポケットからスマホを取り出し津田に電話をかける。数コールで出た。

「零いるんだろ?場所、教えろ」



to be continued…

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