君が想うより、ずっと ⑴【 編集中です】



ゆっくり閉じていた目を開いて、雪から腕を離し芝生に寝転んだ。

「太陽が眩しい…」

目元を腕で覆い隠す。

問いかけた時の傑の反応でわかってしまった。
だって、困ったような顔をしながら微笑んだんだ。

胸が張り裂けそうに痛んで思わず目を伏せて小さく笑ってしまったのを今でもよく覚えている。
私の存在は傑を困らせてしまう。
なら、私ができることは傑から離れること。それだけだけだった。

思い返しても、何度同じ時間場所に戻れたとしても。
私は同じことをすると思う。
だから、間違ってない。

日付が変わり傑におめでとうと言ってもらえたことは、私にとって最高のプレゼントで。
最後に傑に抱きしめてもらいながら眠れて、髪の毛を乾かしてもらえて嬉しかった。
嬉しい気持ちが強ければ強いほど、苦しくもなるけど。

今は苦しくても悲しくても、いつか慣れる。
慣れてしまうんだ。人はだから生きることができる。
歩くことができる哀しい生き物。
私はそれを知ってる。
だから、我慢すればいい。慣れるまでの間だけ。

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