wizard

Episode 1 /突然の訪問者






「おーおー、賑やかだねぇ、相変わらずだなここは」

「「「「「…!!お疲れ様です!!」」」」」
「あ゛ぁ?」

「(え…)」

「よ!」

「煌雅さんじゃ〜ん!何しに来たの〜?」

「よぉ琉生、久しぶりだな、元気だったか?」

「元気だけど、そんなに久しぶりじゃないよ〜?」

「あー?そうか?俺からしたら久しぶりなんだよ」

「…おい、なんでいんだよ」

「見学だよ見学、たまにはいいだろ?かわいい弟達の様子を見に来ても」

「そういうのは参観日とかにやるもんなんだよ、何普通に学校ん中来てんだ、馬鹿か」

「別になんの問題もねぇだろ?」

「あるだろ」




突如現れた、摩天楼のみんなを立たせるほどの人物。
喋り方も声も楓雅くんソックリ。

何より疑問なのは、着物を着てることだね。



なんで学校に来るのに着物で来たんだろう。
目立つよ?
噂になるよ?

そう思ってるのは俺だけなのか、誰もそのことについては触れない。




「あの人は楓雅のお兄さんで、摩天楼の総長をやってた人だよ」

「へぇ…、楓雅くんに似てるね!」

「たしかに」




藤堂くんが親切に教えてくれた。

名前は 獅子島 煌雅(しじま こうが)で、4兄弟の長男だとか。ちなみに楓雅くんは、なんと3番目。


獅子島兄弟の話は俺でも聞いたことあった。
楓雅くんが3番目なのがちょっとびっくりしたけど。

たくさんの摩天楼メンバーに囲まれて、大変なことになってる。

大人気だね。




「チッ、なんであいつがいんだよ…、また散歩とか言うぜ?絶対」

「おかえり楓雅くん」

「あぁ」

「今日は環(たまき)さんいないんだな」

「なんか今大塚に挨拶に行ってるとか言ってたぜ?お邪魔します的な」

「そうなのか」

「唯織、絡まれるの嫌だったら今のうちに逃げた方がいいぜ、あいつは絶対面白がるから」

「え、そうなの?」

「あぁ、捕まったら鬱陶しいぞ」

「それは大変だ!」




俺は楓雅くんの勧めで屋上から離れることにした。
とにかく鬱陶しいらしい。

めんどくさくなるからむしろ帰れ、とも言われたし、俺はここで退散しよう。






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