K&I






“Iが傍に居てくれると落ち着く”


“ますます放したくない”


“Iの事を気に入ってるんだよ”


“俺の事、気に入ってる?”




K、K、K。


大好きだった、ずっと。


Kも私の事を想ってくれていたと思う。
そして私と同じように伝えたかったんだよね。


あの日、入学式の日に目が合った時。


予感がした。


Kの事を好きになりそうって。
何故かそう感じてた。


チャリッ、首にかけているネックレスが揺れた。


Kは、どんな想いでこれを買って、渡したんだろう。
終わりが近いって気づいていたから形に残るものを私にくれたんだろうか。


今となってはKに聞くことは出来ない。


いつか…いつか、Kとの思い出を泣かずに振り替えられる日が来るのかな。


暫くは泣きそうだな。


始まりは突然で、終わりはあっという間だった、私達の関係。


心の中で、意地悪そうに笑みを浮かべたKが、私を呼んだ。









『I』









もう、そう呼んでくれるKは居ない。


これで良かったんだ、Kの為にも、私の為にも。




“さよなら、K”





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