K&I

K&I /伝えたい言葉











――――卒業。


校長先生や来賓(らいひん)の人の長い話をうとうとしながら聞いて、私は今日、卒業だ。


早いようで遅い3年間だった。


あの頃は1日、1時間、1分、1秒がすごく早く感じてたのにな。


つまらない日々がようやく終わったんだと思うと、どこか虚しくなった。


なんでだろう。
いや、理由は分かっている。




「藍崎さーん」


「高木くん…」




先ほど配られた卒業アルバムの白紙のページを私に見せる。




「ここに書いてくれないかな? 俺も藍崎さんのに書きたいし!」


「あぁ……うん」




特に書きたい事なんて浮かばないんだけど…。


少し悩みながら書く。



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