K&I

おまけ /③





これは、私とKが高校2年生の時のお話。

季節は2月の————バレンタインデー前日。


あの別れをしてから、一度だって目を合わせず、言葉を交わす事もない。


Kの姿をあまり見ない様にしてるけど、やっぱり同じ学校という事もあって、どうしても視界に入ってしまう時がある。


その度に胸が痛くなって————泣きそうになった。


伝えたくても伝えられない、“好き”。
今でも、この気持ちは変わらない。

きっと、この先ずっと私はKだけを想い続けるんだろうな。




「藍崎さーん!」




教室で本を読んでいると、高木くんがやって来た。




「…なに」


「明日バレンタインじゃん? 俺今年は手作りに挑戦してみようと思っててさー」


「……高木くん、男だよね…?」




0
  • しおりをはさむ
  • 543
  • 298
/ 623ページ
このページを編集する