K&I

おまけ /④






高校を卒業して2ヶ月。
俺、高木竜也は地元から一駅離れた大学に通っていた。


本当は好きな女の子と同じ大学にしたかったけれど、絶対に叶う事は無いって分かってたから、違うところにした。


それでも、あんまり離れたくなくて。
違う大学で、近いところを選んだ結果だった。


そんな理由で大学を選ぶなんて、将来の事考えてなさ過ぎって思うけど、まあ、あの頃の俺には将来の事を考える余裕なんて無かった。


でも、この大学を選んで後悔はしていない。


そんな大学の帰り。


今日はバイトも無いし、一人ぶらぶらと街を歩いていた。
そのとき、時計台の下で立っている子が目に入った。




「…あ」




思わず、口から出た。


見ない間に、髪が伸びててさらに綺麗になった、女の子。
だけど鋭い目つきとか、相変わらず近寄りがたいオーラとか、変わっていなかった。




「藍崎さん!」




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