K&I

おまけ /⑧




階段を上る道のりは寒く、物置部屋に着いて廊下の窓から空を見ると雪が降っていた。


物置部屋のドアノブを捻っても、開く事は無い。
はあ、ため息を吐いて階段に座った。


携帯を開いてメールをチェックしても、新しいメールは来ない。
今日も、Kに会えないのか…。


まあ、当たり前だよな。
私じゃなく、彼女を優先するのは。


頭では分かっているけど。
なんでか納得しない。


首にかけてあるネックレスを取り出して眺める。
Kが私に、初めてくれた物。


どうしてこれをくれたのか分からないけど、私達2人だけの秘密がさらに増えたみたいで、少しだけ嬉しい。




「……K」




小さな声で呼んでみる。
胸の寒さが増すばかり。


私にとって、Kは特別な存在だけれども。
Kにとって、私は特別で居られてるのかな。


……きっと、嫌いではないと思っているけど、こんな曖昧な関係だから煩わしいと思っているんじゃないかと不安になる。




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