親になるということ

作者ちよ。

何もしない旦那への不満、怒り。
そんな感情をストレートにぶつけて、少しずつ変わっていく夫婦の、
ほとんど育児をしなかった父親が、"親"になっていくお話。




私は櫻井未乃莉(さくらいみのり)25歳。






生後3ヶ月の子を持つ一児の母。







そんな私には悩みがある。







それは、旦那が育児に参加しないこと。







平日はワンオペ育児。





休日も、"休みくらい休ませろ"の一点張りで、育児をしようとしない。








このご時世、よく耳にする話だ。







仕事の都合や、色々な事情で、育児をしたくても出来ない人だっているというのに。








だから私は、"イクメン"という言葉が嫌いだ。






父親が育児をするのは当たり前なはずなのに。








育児は母親だけの仕事ではない。







父親という言葉はなんのためにあるのだろう、とよく不思議に思う。








海外では、父親が半年ほど育休を取って育児をする人もいると聞いたことがある。










一方日本では、男性が育休を取ることを嫌がる。






父"親"なのだから、育休を取るのも、育児をするのも普通のこと。








それを、男が育児をするのはおかしいというように言う人もいる。










女性は嫌でも妊娠すれば、悪阻に始まり、だんだんお腹も出てきて自由も効かなくなるなど、大変なことばかり。







お腹が出てくると、お腹が邪魔で下が見えない、足の爪が切れない、しゃがめないなど、不便なことばかり。







その上、疲れやすくなったり、体重管理に、中には妊娠中毒症になる人も。








とにかく自己管理が求められる。








中には、そんな奥さんを気遣って家事をしたり、自ら積極的に色々なことをする人もいる。









でもうちはそうではなかった。

















妊娠が分かった時は、それはそれは泣くほど喜んでくれたのに。