ナイショの恋は、あのねのね【完】

2.ナイショのお願い



「なあ!呉羽聞いてや!」



バァンッと扉が激しく開かれ、朔がズカズカと私に近づいてくる。


そのままの勢いでぎゅっと私に抱きついているものだから、自然と課題に向かっていた姿勢は崩れた。



「あのハゲジジイ絶対許さん!」


「なに?どうしたの?」


「勝手に学園祭実行委員にされてて、ウザすぎてサボってたら今度は実行委員長にされてた」


「あー、まあしょうがないよね」


「なにが!?クソめんどいんだけど!」



ぎゅうぎゅうと私を抱きしめながら、さらに肩に顔を埋めてグリグリしてくるもんだから、頬をかする朔の髪がくすぐったい。


そんな彼にため息をついて、ぽんぽんと背中を慰めるように撫でる。



「しょうがないよ。私が先生でも朔を委員長にしたいもん」


「……どうせ俺の顔だろ?」


「よく分かってんじゃん」



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