ナイショの恋は、あのねのね【完】

12.ナイショの彼




「……ん、…はぁ」


「……」


「……っねえ、朔、お風呂入らないの……?」



終電を逃したため帰りたくも帰れず。


近くにあったホテルに2人で入り、部屋に着いた途端に唇を触れ合わせた。


ベッドの上で私にキスをしながら、服に手をかけた朔は、その声に一瞬手を止める。



「……いらない。それより早く呉羽に触りたい」


「でも寒くない?」


「どうせすぐ熱くなる」


「でもでも私バイト終わりだし、タバコの匂いとかお酒の匂いとか……!」



朔の胸を押しながらなおも抵抗する私に、既に押し倒しかかっていた朔は心底嫌そうな顔をした。



「……めんどくさ」


「!きゃあっ」



視界があっという間に反転し、無遠慮に私の体を担ぎ廊下を歩いていく朔に頭が追いつかない。


お風呂場に着いた朔は私を下ろし、素早くシャワーをお湯ににするため水を出しっぱなしにして、未だオロオロする私に構わず上の服を脱いだ。




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