ナイショの恋は、あのねのね【完】

17.ナイショの崩壊





教室に行き着いた時、なんでか空気が違うのを感じた。


いつも通り朔の席は空っぽ。

それ以外は何も変わったことはないように感じるのに。


私が入った途端に喧騒が一瞬静まり返り、何人かの視線をあちらこちらに感じる。


すぐに空気は元に戻ったけど、その後も続く違和感に首を傾げながら自分の席に着いた。



「……薮下さんおはよう」


「あ、2人ともおはよう」



挨拶をしてくれた篠田さん達に笑顔で返すと、少し気まずそうにしながらも2人は口を開く。



「あのね、薮下さん。今すごく噂になってて……」


「ちょっと聞きたいことがあるんだけど……」


「噂?」



なんのことだろう、それが私に関係あるのだろうか、と不思議に思いながら2人に聞き返すと、次に聞こえてきたのは私が恐れていた言葉だった。



「……薮下さんって、朔と付き合ってるの?」



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