ナイショの恋は、あのねのね【完】

19.ナイショの別れ





「……ごめんね、薮下さん」



ホームルームが終わり、同時に私の高校生活も終わり、余韻に浸って席でぼーっとしていると、話しかけてきた篠田さん達。


あれから、完全に泣き腫らした後みたいな顔だった私は、それでも教室で授業を受けた。


クラスメイト達はさすがに何も言ってこなかったけど、ただ遠巻きに見て来る状態で。


それでも朝のときよりかは心が軽くなった自分がいた。



「……なにが?」



謝られる理由が本気で分からなかったので、首を傾げながら尋ねれば、立川さんが申し訳なさそうに口を開く。



「……私達、今日薮下さんが学校から来て今まで、ただ見てるだけだったし」


「正直、ちょっと羨ましさとか嫉妬もあって、薮下さんに嫌な気持ち抱いてた。ごめんなさい」



私に向かって謝り始める2人に、慌てて首を横に振る。




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