Two targets ㊤ 《完》

「なに?」


黙り込んだシュウに問いかける。
と、少し深刻そうな声が聞こえてきた。


『……ああ。なんか、あの男。やたらビビってたからな……。一体、誰にバレるのを怖がっていたんだと思って』


シュウの疑問に、嫌な予感を感じた。


「……」


『気の所為ならいいんだけどよ』


笑ったシュウに眉を寄せた。


「……可笑しな事には巻き込まないでよね?」


釘を打ちながら電話を切り、携帯をベッドに放り投げた。


別のことを考えようと思うのに、シュウの疑問はいつまでたっても頭から離れなかった。

0
  • しおりをはさむ
  • 194
  • 16941
/ 302ページ
このページを編集する