Two targets ㊤ 《完》

2GAME―依頼― /捕まって、溺れて。

目を開いた時、まず最初に見えたのは見慣れぬ白い天井。


首を少し動かして横を見ると、黒いシーツの向こう側に斜めになった世界が見えた。


ここは……


「目が醒めたか」


突然耳に届いた低い声に、あたしはハッとそちらを向いた。


そこにはあたしの横たわるベッドの端に腰を下ろした仁が体をかがめて、あたしの顔をのぞき込もうとしていた。


「仁……」


「ああ」


意味もなくあたしの口から零れた声に、仁は目を細めながら返事をしてくれた。

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