Two targets ㊤ 《完》

一瞬、仁が何を考えているのかわからない目で見つめてきた。
けど、何も言わずに肩を竦めた。



「シュウに会いたいんだろ?」


あたしの問いかけを避けるように逆に問い返され、あたしは咄嗟に頷いた。


そこから立ち上がろと体を起こすと、仁の指があたしの耳に触れてくる。


そこには赤いピアスが輝いていた。


それを確かめるように触れた仁は、少し満足げな顔をしてから離れていった。

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