Two targets ㊤ 《完》

顔や服に隠れない部分はまだ痛々しい傷が見て取れたが、巻かれた包帯に、ちゃんと手当てはされたらしい。


「シュウ」


ソファーまで近付いて行って、シュウの顔を覗き込む。


「怪我……平気?」


そんなあたしに、シュウはいつも通りの笑みを見せた。


「平気に決まってんだろ。俺を誰だと思ってんだ」


「……ごめんね」


巻き込んじゃって……


切れている口元を見て、胸が苦しくなった。

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