Two targets ㊤ 《完》

1GAME―『shadow』― /魔王の膝の上

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離れがたいような温もりを感じ、浮かび上がろうとするぼんやりとした意識の中で、あたしは安心感に包まれていた。


気持ちいい。
動きたくないなぁ。


「だから!言ってんだろ!?そんなの知らねぇって!それより、咲を下ろせよ!」


うるさいってば。
静かにしてよ、馬鹿シュウ!


ギュッと目を閉じながら眉間にシワを寄せる。


そう心の中で悪態をついたとき、あたしを包み込んでいる温もりが揺れた。

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