Two targets ㊤ 《完》


「クッ。相変わらず、威勢が良いな」


同時に、恐ろしいほど近くで、聞いたことの無い男の声がした。


弦を弾いたような低く力強い声。


唐突に感じたひどい違和感に、あたしはゆっくりと瞼を開いた。


「ぁ……?」


視界に飛び込んで来たのは、整いすぎるほど整った顔。


美しいと 言う言葉がピッタリなのに、女性的では決して無い。
迫力のある、男性的な美しさ。

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