Two targets ㊤ 《完》

目的もなくフラフラと繁華街を歩いていたあたしは、少し寒さを感じた手足に、通りがかった小さな喫茶店に足を踏み入れた。


珈琲を注文すると、窓の外の景色を見つめる。


昼間の繁華街は夜とは違い、とても安全そうに見える。


道を歩く人達が変わるだけで、これほど色を変える街。


まるで、コインの裏表。


夜の繁華街の住人は今頃ベッドで眠っているのだろう。


そこまで考えて、ふと、あたしはどちらに属しているのだろうと思った。

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