- Dryice Sensation - 【完】




「なら私とハイディさんの関係って一体なんだと思います?」


「さぁ」

「さぁ、って。」


またはぐらかされないよう必死に問いかけても、返ってくる答えは至極曖昧で。


「何度かキスをして、
何度か抱き合って、

一度体も重ねました。


これって、私の中ではどう考えても、」



「‘恋人’?」

「……そ、う…です」



「……残念だが俺は、その条件でイコール恋人という答えは出ない」


やけに冷たい、

突き放すような言い方だった。



ぐさりと、まともに心臓を貫かれた思いがした。

一般的だと思い込んでいたその恋愛方程式が、私の中で崩れ去った瞬間だった。


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