隣の悪魔 【完】

タコ






「え?!別れたの?!」





あれから2日後、いつもの社員食堂。
香菜、声大きいよ…





「たぶん…」



「たぶんて何?!フラれたの?!」



「たぶん…」





あの日からもちろん悠太からの連絡はない。



たぶんフラれたんだと思う。





「まぁ誕生日忘れるような男なんて有り得ないし、逆によかったじゃん」





逆にね…逆によかったのかな。



あの日は結局アパートに帰ってもひたすら泣いて、橘は何も言わずにずっと側にいてくれた。



さすがに申し訳ないので、夕方には自分の部屋に帰ってもらったけど。



次の日もいつものように来て、私に食欲がないのが分かっていたのか、コンビニのお弁当を2人分買ってきてくれていたので一緒に食べた。



本当は何も食べたくなかったけど、命令だと言われて完食するまで監視された。



きっと橘なりの優しさだったんだと思う。



今も日替わりランチを残したいけど、目の前の橘の目が食べろと言っている気がする。
ニコニコしてるんだけどね。
目が笑ってないよね。

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