隣の悪魔 【完】

お母さん

8月になった。
暑い。とにかく暑い。



最近の週末はエアコンをかけた部屋でダラダラ過ごすのが当たり前になった。
今日はその当たり前になった週末を過ごしている。
悠太と別れたいま、デートがないと思うと物欲もなくなってしまった。



このままではダメだ。
自分磨きをしないと。




だけど、もう悠太のことは吹っ切れたのかと言われたら微妙で…
悠太がアパートに来たとき、橘がいなかったら許してしまっていたかもしれない。



このアパートには悠太との思い出が詰まっている。
忘れたくても、簡単に忘れさせてくれない。













ピンポーン















橘だ。
私が悠太のことを考えていると必ず来る。
前はあんなに橘から逃げることばかり考えていたのに、正直いまは橘の存在がありがたい。




もう悠太のことは忘れたいから…。

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