隣の悪魔 【完】

合コン




橘はあの後もしばらく笑っていたけど私は全く笑えず、最初こそ奴の笑顔に惹かれたけど、段々と苛立ちの方が大きくなって、晩ご飯のシチューには奴の大嫌いなブロッコリーを大量に入れてやった。




「こんなことなら一発ヤっとくべきだった」
と橘が呟いた気がしたけど、それはスルーしておいた。


なぜあんなウソをついたのか聞いたところ、ただ暇だったらしい。
もっといい暇つぶしを見つけろよ。
ほんといい迷惑だ。













「ねぇ、橘の顔に何か付いてるの?」



「…いいえ」



「さっきからガン飛ばしてない?」



「…いいえ」





今日も社員食堂にはいつもの4人。
まだ昨日のことを根に持っている私は、橘のこのニコニコニコニコした張り付けたような笑顔にイラついていた。




私もテーブルの下で足を蹴ってやろうと思ったけど届かなかった。
それもまたイラつく。




「あ、そうそう!」





香菜は何かを思い出したようにこちらを向いて言った。





「今週金曜の夜、合コン行こう!」



「合コン…?」





お…これは…
出会いのチャンスじゃないか!

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