Crescent Moon Ⅰ【完】若頭ハルと私の物語

第2章 /ハル




どれだけ時間が経ったのかなんてわからない。今が昼間なのか夜なのかさえわからない。



ただチクリと腕に痛みを感じ、「点滴が終わったら針を抜いて下さい」という声と消毒薬の匂いがして、ああ、病院にいるのか、と思った。



時々浮上する意識の中で、大きな手がゆっくりと頭を撫でてくれた。



「水、飲むか?」



聞いた事がある声なのに、思い出せない。

首を振ると、またゆっくりと頭を撫でてくれる。



そうして、ぽっかりと意識が戻った時、見慣れない天井が視界に飛び込んできた。



――どこ?



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