Crescent Moon Ⅰ【完】若頭ハルと私の物語

第2章 /繁華街




それから一週間。



あの日から私は、帰宅する車両を今までの時間より遅らせていた。



別に急いで帰る用事があるわけでもなし、わざわざ混雑する時間に乗れなければならない用事があるわけでもない。



帰りのHRが終わると、真っ直ぐに図書室に迎い、3階のいつもの場所で時間を潰す。



図書室の常連だった私に、顧問の先生は合い鍵を貸してくれた。痴漢に遭った事を話すと、帰る時に閉めてくれればいいから、と言ってくれた。



だから、私が腰を上げるのは校舎が閉められる夜8時頃。


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