由弦くんは狙われている【完】

第七章

「新聞部の件、ご苦労さん。ま、おれには関係ないけどね。おれは今日はいつも以上に頑張って彩夏ちゃんに、カッコ良すぎるんですけどー、って言われる予定なんだ」

と、朝からテンション高く言っていた吉平がいない。
合同祭開始宣言で体育館に集められた時はいたよな。
で、終わったら姿がないときたか。

(あいつ、まさかサボったのか?!)

(それはないんじゃないですか。彩夏さんの為に頑張ってきたんですから、トイレに行っているのかもしれませんし)

まるるは執事の衣裳に着替える。
裏方なのに必要な格好かね。
スマホをポケットに入れようとして、動きが止まる。

(吉平さんから着信があったみたいですよ。ほら、数分前ですね)

(同じ校舎内にいるのに、何をわざわざかけてきてんだよ)

(どうしますか?)

もうすぐ、一般客もくるしな。
ったく、何をやっているんだか。

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