Stay with me 後編

Chapter13 /週末





色々あった勉強会。

一ノ瀬先輩がいないとやっぱり中々勉強がはかどらなかったり、菜乃花ちゃんと如月君に千尋が怒ったりと……一悶着もあったけど。

なんとか、迎えた翌週の水曜日。

菜乃花ちゃん達は無事追試を乗り切ることが出来た。





「沙良ちゃんありがとう〜!沙良ちゃんのおかげだよ」


追試の結果が出た日の昼休み。

菜乃花ちゃんや桐谷先輩に呼び出され、私はまた第2校舎の音楽室に来ていた。


「ううん。私は何も………」


満面の笑みの菜乃花ちゃんに抱きつかれ、転びそうになりながら何とか笑顔を返す。

菜乃花ちゃん自身頑張った結果でもあるし、それに千尋や一ノ瀬先輩がしっかり2人に厳しく教えてくれた成果の方が大きい。

やんわりと首を振って否定する私に、尚も菜乃花ちゃんは嬉しそうな笑顔を見せた。



音楽室で昼食を取るのは2回目だ。

勉強会のためにセットされていた机と椅子はいつの間にか無くなっていて、初めて来た時に見た立派なソファーとローテーブルの応接セットが部屋の中央に置かれている。

誕生席でもある奥のソファーに桐谷先輩と菜乃花ちゃんが並んで座り、その向かい合わせの両隣に一ノ瀬先輩と如月君。一番末席に私と千尋。

そして、ソファーから少し離れた場所に数人の黒影の人達が談笑していた。




菜乃花ちゃんを中心に穏やかに進んでいく会話。

楽しい雰囲気を壊さないように必死に相槌を打つも、やっぱりこの空間には慣れる気がしなくて。

追試も無事終わったし、こうやってこの場所に呼ばれることはもう当分ないだろうと安心していると、


「あっ、そうだ……ねぇ、沙良ちゃん。今週の土曜日は空いてる?」


肩の荷が下りてほっとしている私に、菜乃花ちゃんが可愛らしく問い掛けた。







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