Stay with me 後編

Chapter17 /聖なる夜に





高層マンションから見える夜景は今夜も変わらずに輝いている。

星の瞬きなんて見えなくても、眼下に広がるネオンの光は煌々と街を照らす。

いつもならそんな夜空を見て、2人で寄り添いながら穏やかな時間を過ごすけど………今はお互い何を語るでもなく無言のままのだった。








「今日は突然、ごめんなさい…」

「…いや。沙良は何も悪くない」


リビングに置かれたソファーに腰掛け、そう切り出せば玲司さんは緩く首を振る。

さっきも、今も、これまでも。玲司さんが私を否定することなんて決してない。

それでも、今改めて思い直してみると唐突過ぎた私の行動は沢山の迷惑を掛けたと思った。









血が飛び交い、騒然としていた店内。

玲司さんと抱きしめ合った後、我に返った時には他のお客さん達も傷を負った男達も、私達以外は既に全員いなくなっていた。

玲司さんと2人、お店を後にしようとした時。慎也さん達はお店の入り口で待機していて………

結局……迷惑を掛けたことの謝罪とお礼を伝えても、慎也さんも将生さんも、それにこの店の責任者であるジンさんという人も。気にしなくていいと優しく言われ、責められることはなかった。









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