Stay with me 後編

Chapter11 /友だち








暑かった夏も終わり、日が落ちた夜の時間は秋を通り越して冬の気配すら感じる。

それでも、この夜の街を彩るネオンの光も人々の群れも減ることはなく、平日だというのに繁華街は今日も変わらず賑わっていた。




「お待たせしました……」


アルバイトを終え『sole』を後にすれば、裏口を出てすぐの場所に目立たぬように1台の車が今日もひっそりと停められていた。

その車の前に駆け寄ると、後部座席のドアが中から開けられる。


「沙良……お疲れ」


そう言って、柔く笑んだ玲司さんが私を迎えてくれた。




「玲司さんも、お仕事お疲れさまです」

「あぁ……」


落ち着きのある澄んだ低い声。

昨日、電話越しに聞いたはずなのに……
やっぱり目の前で会って耳にするのとじゃ全然違う。

玲司さんはここ1週間は仕事が立て込んで忙しくて。東京にもいなかったりしたから。

こうして会えるのは一週間ぶりのことだった。







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