Stay with me 後編

Chapter13 /勉強会




週の始まりを告げる月曜日。

学校を苦手としていた頃は憂鬱さばかり抱えていたけど、千尋と出会ったこの学校では違う。

充実した1日を迎えられ、そんな毎日を過ごせることに今は嬉しさを感じている。




「沙良ちゃん来てくれてありがとうー!」


そんな新しいサイクルを刻む月曜日の放課後。

全ての授業が終わった今、もう足を運ぶことはないと思っていた第2音楽室に私は来ていた。


「ううん。私なんかで良ければ力にならせてね」

「わぁーい。沙良ちゃんありがとうー!」

「う、うん……」


キラキラした笑顔でいきなり栗原さんに抱擁され、気後れしつつも何とか笑みを返す。



今日から1週間。

栗原さんに勉強を教えるために黒影の溜まり場であるこの第2音楽室にまた来ることになった。

栗原さんは赤点を取ってしまったみたいで来週追試がある。勉強を教える役が私なんかでいいのかなぁ……って思ったけど、本人の強い希望みたいで。

今朝、登校してすぐに千尋から物凄く申し訳なさそうに頼まれた。


その表情が余りにも悲愴感に満ちていて……

栗原さんのためにも、千尋のためにも。力になれればと、つい頷いてしまった。





「沙良ちゃん、急にこんな事頼んでごめんね…」

「あ、いえ……全然。気にしないで下さい」


申し訳なさそうに謝る一ノ瀬先輩にも、笑顔で首を振る。

今この場にいるのは、私と千尋と栗原さん。そして……桐谷先輩と一ノ瀬先輩だけ。

他の黒影のメンバーに囲まれた状態だと私が勉強教えづらいだろうと千尋が配慮してくれた。






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